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真撫子新聞

就職氷河期にSEやMRになった友達をよそに、メリケンのコンサルタント会社勤務していたが、時給換算で学生時代より荒んだ35歳独身。 「下手くそ経営者」「⇒使い捨て若者」「LINE、スマホ」「虚業」「だらしない団塊男女」職場や社会で生まれる怒りの弾丸を放つ新聞。たぶん、直に廃刊する。あしからず。中身男、経済とか政治とかまじかにふれるコンサルだけに。読んでスッキリ、あほをけさぎり、なるたけ救う。がモットー

個人投資家がファンドに隠されていたパンドラの匣

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個人投資家がファンドに隠されていたパンドラの匣

オリジナルは2007年リリース。邦訳は2007年10月31日リリース。『タートルズ』は、投資に少しでも詳しい人なら知っているリチャード・デニスとウィリアム・エックハートとの間の『優秀なトレーダーを養成することはできるか』という賭けから発生した興味深いことでは抜きんでて興味深い『実験』である。結論的には『可能』となり、タートルズはリチャード・デニスの口座に3,100万ドルを超える利益をもたらした。しかし、その中身に付いては永く『ブラック・ボックス』になっていたのだが、公開となったのが本書である。

著者カーティス・フェイスはデニスに選ばれたタートルズの中では最年少で当時19歳。選ばれた原因は読み進むうちに分かるが、コンピュータを利用した卓越した分析力にある、と言えるだろう。デニスが『養成可能』と言った段階で既にファンダメンタルな分析でなくテクニカル分析であろうことは予想していたが、それは予想以上にシンプルで邪心も投資経験もない19歳のコンピュータ・リテラシーに富んだカーティス・フェイスのような若者こそ最適だったのだろう。

中身が非常に端的かつ濃いので多くを語り尽くせないが、投資をある程度独力でくぐり抜けてきた人なら、ここに書いてあることに共感するのは間違いないだろう。最終的にはぶれない強い心・謙虚な心の問題である、というのも同感である。

読み進むうちにノーベル賞経済学賞受賞者2名を擁するLTCMが破綻して、高校しか出ていないカーティス・フェイスが市場で勝ち残り、億万長者になりえたかが良く理解できた。それはこの本の後半部分に出てくるタートルズたちの卓球トーナメントの描写にまさに答がある、と思った。雑モノばかりのこの手の指南本の中で、本物の光を放つダイヤモンドのような一冊である。

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